桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「そのせいで先生が足りてないんで、俺が入ることに」


なるほど。


それなら納得いくけどさ。


「今さ、朝礼中なんだろ?ここにいるけど、クラスは大丈夫なのか?」


「はい、任せているので」


「ふーん」


まぁ、どうでもいいけど。


この学校でのクラスは、俺の居場所にはならないだろうし。


「朝礼で柚瑠様のことは言っていますので、今の内に校内を回れてはどうですか?」


ふむ、校内か…。


いろいろ知っておきたいし、そうするか。


「じゃあ、そうさせてもらう」


「わかりました。お昼までには教室に行ってくださいね」


「はいよ」


お辞儀する南沢を背に、ゆっくりと歩い出す。


さてと、どこから回るか。


…白龍の総長でも探してみるか?


すぐには見つからないだろうが、時間潰しにはなるし。


確か…〝暴狼〟だっけ。


よし、どんな人かわからないけど探そう!


総長探しの旅にレッツゴー!


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