桃の姫〜最強姫の愛した族〜

参戦いたしましょう

悠里たちが来ていない今、下手に動くのは危険だ。


だけどここでじっとしているのは嫌だ。


光汰との約束を破ることになるが仕方ない。


気配を消し、こっそりと部屋から出る。


廊下から1階を覗く。


今のところは白龍が押してる。


だけど相手はあの轟だ。


薬をしているし、汚い手だって使う。


轟が素手で戦うわけないしな。


でも、組を潰されたと知ったらさすがに焦るだろう。


そこを一気に叩く。


にしても、2人とも強くなったな〜。


玲也は隙なんて全くなくて、1発で仕留めにかかっている。


麗は…まぁ、ちょこちょこ油断してて、そこを玲也がフォローしている。


うん、さすが双子。


息ぴったり。


龍哉は総長なだけあって隙もなく、力も強い。


一気に3人もヤってるよ、あの人。


親を警察官に持つだけあるよね。


最後は…光汰。


いつものチャラさが全くない。


龍哉と同じぐらい強いな。


前にも戦っているところは見たけど、あの時よりも強くなっている。


これは〝私〟の手助けはいらないな。


そう、思っていた。


だけど現実はそう甘くはなくて。



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