桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「麗を助けてくれたのはユウだったから私は動かなかっただけよ。ユウなら、麗を安心させてあげることが出来るもん」


2人を見ると、見つめ合って笑っていた。


ユウは麗が大切で、麗はユウが大切。


まぁ、周りから見たら両思いの2人なんだけど。


そうなりたいと思っていた修平。


だけど選ばれたのはユウで、その悲しみから修平は狂ってしまった。


その気持ちがわからないでもないから。


だから私は何もせず、ただ見ていただけ。


「っ!そうかよっ。じゃあ、教えてやるよ!!副総長は下っ端を連れて黒狼の倉庫に行ったよ!!もちろん潰す気でな!!」


逆ギレしたって意味ないのに。


はぁ…。


あれから成長してないわけね。


もう少し成長してくれていたら、私もこんなに悩むことはなかったのになー。


バカな幼なじみを持つと苦労するもんね。


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