桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「おう、覚えてんな。今日は逃がしたるけど…次はないと思えや?」


「「はいっ!!失礼しやした!」」


おお、案外足速いんだね!


もう見えなくなったよ!


嵐のようだねー。


「ふぅ…。おい、大丈夫か?」


「は、はい!ありがとうございました!」


「君も不運やなー」


あはは、自分でもそう思うよ。


転校そうそう絡まれるとは。


まぁ、私にはそんなことどうでもいい。


私が気になるのは…。


「なんでさっきの人達は逃げたんですか?」


うん、敬語になるのは仕方ないよね。


金髪さんと黒髪さんは顔を見合わせて、はぁ…っとため息をついた。


「…喧嘩しねぇっぽいもんな」


「え?は、はい」


あ、反射的に頷いちゃった。


まぁ、目立ちたくないしいいか。


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