桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「麗」


「………ゆずにぃ」


麗は玲也の双子の妹。


玲也とは違い、濃い茶髪でセミロングの髪。


過去にいろいろあり、無口で笑わないようになってしまった。


他の人には、玲也が通訳をして伝える。


ま、私にはしゃべってくれるし、笑ってもくれる。


可愛い私の妹。


「でもどうして2人がここにいるんだ?」


「3人が兄妹なんて世間はせまいねんな!」


いや、誰もそんなこと聞いてないから。


「…玲也、何も言ってないのか?」


「はい、兄さんは家にいることがあまりないので」


玲也のその言葉にはいろんなことが含まれている。


姉である〝亜柚菜〟は家にほとんどいるが、兄である〝柚瑠〟はあまりいない。


柚瑠は組仕様だからなー。


「そうか。柚瑠」


「ん?」


「玲也はここ白龍の幹部なんだ。もちろん、麗も」


まじですか?


え、じゃあ、玲也が白龍の幹部の〝レイヤ〟で、麗が〝レイ〟?


ってことは…。


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