桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「あなたは僕の知る光汰様じゃない!光汰様の振りをしてぇぇえぇぇ!!」


えーーーー!!


なんでそうなるんだよ!


って、そう思ってる間にもこっちに向かってきてて。


まぁ、あれだよね。


理想と現実の違いってやつだな。


そんな理由で俺は手加減なんてしねぇけど!


てか、こんなやつにしたくねぇ!


無駄なケンカはしないのがモットーだけど、これは俺のせいじゃないからいいよな!?


「お前が光汰様を変えたんだーっ!!」


その言葉と同時に男達が全員向かってくる。


卑怯だとは思わねぇよ?


だって。


「グチグチうっせぇぇえぇ!!」


本当の正体隠してる俺の方が卑怯だからな。


叫びながら向かってくる男の顔面に一発、拳をぶつける。


…あ、本気出しすぎた。


「うわぁぁあぁあ!リーダーがやられたーーー!!」


「こいつーー!」


リーダーがやられたからって我失うなっつぅの。


弱いやつは弱いなりに努力しろよな。


だから利用されたりすんだよ。


< 75 / 230 >

この作品をシェア

pagetop