桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「真琴は今のところは薬には手を出していません。ですが、進めてくる幹部に、すでに薬漬けとなってしまった友達」


「…時間の問題ってことだ」


これは早くしないと真琴がヤバイッ。


わかってるけど…焦る一方で。


白龍のこともあるし、慎重にしないと被害が大きくなるだけだ。


「真琴がね、亜柚菜さんの指示に従うって言ってました!…やめたいので、そのためにも協力しますって」


真琴…。


「ありがとう。真琴のためにも、街のためにも頑張ろう」


「はい!」


「おう!」


よし、そうなれば情報集めないと。


真琴だけに頼っていられないし。


それに、向こうは私たちのことをちゃんと知らない。


私たち、黒狼には波多野組がついているってこと。


仲間に何かあれば…私は迷わず組の情報網を使う。


今は自分たちの力でやりたい。


それに、組の力を使うのはあんまり好きじゃないし。


だから〝今は〟使わない。



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