守るから。-包み込んで-
「はぁ…。ったく。」
溜息をつく先生。
「職員室に後で来なさい。」
「行かねーよ」
先生は明らかにめんどくさいという顔をして、授業を再開した。
私のせいだよね…
ノートの片隅に『ごめん』と書く。
そこだけを破ってヤンキー君の机の上に置いた。
戸惑いと疑問の目でこっちをじっと見るヤンキー君。
なんだろう、と思いつつも笑顔を返す。
すると、ばっと顔を背けて、また外の景色を見た。