守るから。-包み込んで-
紙を見てサッカーの時間を探す瑠奈ちゃん。
「うん!あ、見つけた!えと、1時半だって!」
「稀子ちゃんも来て!」
え、私も?
「あ、うん。行けたらね!」
「やった!頑張るから。」
ニコニコ嬉しそうな顔をする晴妃。
「男子のサッカーの人、手を挙げてくださーい」
あっと思って、晴妃の方を向くと手を挙げていた。
香月君のバスケは次か。
ってあれ?
香月君はバスケって言ってたはずなのに、サッカーに手を挙げている。
どうして?
「香月君、バスケじゃないの?」
「気が変わった」
相変わらずだるそうにしている。
でも、少しだけ晴妃を睨んで、机に伏せた。
ん?晴妃?