守るから。-包み込んで-
「え?何で?」
「だって、篠田君の事好きなら、篠田君の恋応援すると思うし…」
「そう…かなぁ。」
「うん。だからあんたは、篠田君と香月君の間にいればいいのよ。面白いから。」
そう言った綾音は心底面白そうに、はははっと笑う。
何が面白いのか…
「テニス、第二回戦をまもなく始めます。テニスに勝った〇〇さん、〇〇さん…乙川 稀子さん来てください」
ああっ、招集がかかったぁー!
「稀子、私も一緒に行くよー!」
「うん!」