守るから。-包み込んで-





「待てよ。」





切なそうな顔をされて、負けた。







「やだ。」






また、がしっと強く掴まれた腕。







「なぁ…俺…」






真剣な眼差しでこっちを直視する香月君の目。







「稀子ちゃんっ」







ガラガラ、とタイミングが良いのか悪いのか入って来たのは、







「晴妃…?」






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