Happy New Life!【完】
◇
「ありがとうございました。またお待ちしております」
笑顔でお客様を送り出す。
幸せそうなカップルの後ろ姿を見ていると、私まで幸せになる。
この仕事を始めてからずっとそうだった。
……そうだった。はずだ。
「店長、休憩行ってきます」
「あぁ、恵美(えみ)ちゃん。今日は暇だからゆっくりしてきてね」
クリスマスの昨日までは新人の恵美ちゃんでさえ休憩を取ることさえままならなかった。
いくら「休憩して」と言っても「ちゃんと取りました」と言ってすぐに休憩を切り上げて戻ってきているのは明白だった。
責任者として見過ごすわけにはいかないけれど、実際はそんな店舗のメンバーに助けられて今の自分がある。
「じゃあ、行ってきます~」
恵美ちゃんが透明の私物入れのバッグを持って、休憩室へと向かった。
笑顔でお客様を送り出す。
幸せそうなカップルの後ろ姿を見ていると、私まで幸せになる。
この仕事を始めてからずっとそうだった。
……そうだった。はずだ。
「店長、休憩行ってきます」
「あぁ、恵美(えみ)ちゃん。今日は暇だからゆっくりしてきてね」
クリスマスの昨日までは新人の恵美ちゃんでさえ休憩を取ることさえままならなかった。
いくら「休憩して」と言っても「ちゃんと取りました」と言ってすぐに休憩を切り上げて戻ってきているのは明白だった。
責任者として見過ごすわけにはいかないけれど、実際はそんな店舗のメンバーに助けられて今の自分がある。
「じゃあ、行ってきます~」
恵美ちゃんが透明の私物入れのバッグを持って、休憩室へと向かった。
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