ブルーシューズ
美術バックをロッカーの奥に突っ込み、代わりに黄色のギンガムチェックのバンダナに包まれたお弁当を鞄の奥から引きずり出して教室に行く。


教室ではアヤが先にお弁当を広げて食べ始めていた。


私はお弁当を同じ机にトンと置いてアヤに聞いてみた。

「アヤー、恋って何かなー?」

「え!何⁉︎由紀好きな人いるの?」


「わぁかんなぁい。」




黄色のバンダナをダラダラ解いてお弁当箱を取り出す。


このバンダナの黄色みたいに私の胸は高まっていた。







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