ブルーシューズ
鼻は低いし、中2から伸ばして腰まである髪もあんまり似合ってない気がする。

目はお母さんに似てぱっちりしてるけどなんだかそれが幼くみえる。


「そーいえば、ね?話はちょっと変わるけど、今度の大会男子と一緒の会場らしいよ?」


「そーなの⁉︎」


「嫌に食いつきいいね。もしかして…男バドのだれかなの?由紀の好きな人。それはともかくー、私は高野先輩のプレイが見れるからサイコー‼︎」

一瞬、ドキリとした。アヤがあまりにもドンピシャなこと言うから。

私は話題をそらそうと必死に、でもさりげない口調を装い言った。


「アヤ、彼氏妬いちゃうよ?」


「あのね、彼氏とは別なの!高野先輩はアイドル的な!だって、彼氏とジャニーズとかのイケメン比べたりしないでしょ?」


「うーん。」


あ、そこかも。
私が高野先輩への気持ちが分からないのって。


かっこいいから…?



ブルーのシューズが頭をよぎる。
スパーンと響くスマッシュの音が頭の中でリピートする。
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