オトシモノ~君が零した未来~
千歳――――・・・・・・
約束破りな俺を、おめぇは許してくれるか?
『土方さん・・・・・・』
『ははっ、情けねぇな、俺』
あいつが居なくなってから、あれだけ強くなろうと決めたのに。
こいつらを守ろうと決めたのに。
この場所を、千歳の愛した場所を、守ろうと。
そう、決めたのに――――・・・・・・
静かに月明かりと星明りが零れる夜空の下、歪んだこの顔を総司に見られぬよう、必死に顔を背ける。
『約束、したのにな』
そうやって呟くと同時に、じわりと目頭が熱くなった。