オレンジの世界

「ごめん、ちょっとからかいたくなっちゃって。」

そう言って瀬良君は
いたずらっ子のような笑みを浮かべた。

「…いつもこんなこと、するの?」

「そんなわけないじゃん。部屋に女の子入れたのだって
美緒と結菜ちゃんしかいないよ。
他の子に、こんなことしない。」

それは
なんだか"特別"だって言われてるような気分になった。

< 129 / 161 >

この作品をシェア

pagetop