オレンジの世界
「おーちーあーいーー。」
「わっ!」
目の前には呆れ顔の野崎先生。
「珍しく雑誌もメイクポーチも出してないと思ったら…。上の空にも程がある!」
「ごめんなさぁい…。」
「罰として放課後先生の手伝いをしろ!資料室に来い!」
「えーー!!やだ!」
「やだじゃない。帰宅部だろ。やることないだろ。」
「やることは…ないけど…。」
「逃げたら罰がどんどん重くなるからなー。」
日直といい、最近雑用ばかりしている気がしてならない。
ついてない…。
周りの生徒は面白そうに笑っている。
人ごとだと思って……!!