オレンジの世界


「えっ…瀬良くん?どうしたの?」

ドアを開けたのは、青い顔をしながら息を切らしている瀬良くんだった。

「っと……。結菜ちゃんのクラスの人から、資料室にいるって…聞いて…。」

「何か用事だった?」

少しだけホッとした顔をした瀬良くん。
どうしたのだろうか。

「なんだなんだ〜?青春か〜?
落合、あとは先生がやっとくから、もう行っていいぞ!」

「あ、はい…ありがとうございます。」

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