霊感診断
「私もやったよ〜。人には会わなかったけどわんちゃんに会ったよ。この場合ってどうなんだろ?」


「春菜いいなー!あたしなんて誰にも会わなかったんだから! 犬に会ったって多少は霊感あるってことじゃない?」


口を尖らせ机にうつ伏せて愛華は言った。


そして、難しそうな顔をしてゆっくり口を開く祐太。


「俺さ、おじいさんとすれ違った…。」


お母さんからの遺伝とかあるんだろう。


でも、すれ違っただけにしてはどこか様子がおかしい気がする


「そのおじいさんと挨拶したくらいだったんだけどさ、霊感診断あれやばいよ。俺もう二度とやらない。」


祐太の顔がだんだん青くなっていった。


「祐太大丈夫? てか、おじいさんとすれ違っただけでしょ?」


「確かにそれだけなんだけどさ、あれはやばい。どうやばいかなんて伝えれないけど不気味というか…。とにかく面白半分で試すものじゃない。」


「祐太お前ビビってんのかよー!だっせえな!」


青々とした顔の祐太に向かって恭弥がぎゃははは!と笑いながら言った。
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