霊感診断
思ったよりあっさりしている。イメージしたらいいだけなのかな。
でも、これって………
「私別にやらなくてもよくない?」
「詩織なに言ってんのよ! みんなでやって検証するんじゃない。 もしかしたら、詩織霊感あったりして!」
アハハ!と楽しそうに笑う愛華に強く言った。
「や、やめてよ愛華!」
ほんとに怖いんだから…
もし、誰かと会ったりしたらって考えるだけでもゾッとする。
「ごめんって詩織。 じゃあ、あたし夜の11時くらいにみんなが忘れないようにメールするね。 よし、じゃあ解散だー!」
愛華の言葉で私達は教室をあとにして帰ることにした。
この時私は、いや私達は
こんな日常の些細な好奇心が悲劇を生む種になるなんて
思ってもいなかった。