吸血鬼くんの話、
「あ!いらっしゃーい!明ちゃん、ひかりちゃん!」
元気な声。
立て付けの悪いドアを開けるといつもの席に部長が座っていた。
赤黒い髪の上にはタオルが巻いてある。
「こんにちは。部長、今日は何が議題ですか?」
土曜は心霊現象について話し合うようにしている。
明日香があまり現象自体に興味ないから土曜日にしているのもある。
「はい、こんにちはー。今日はねー。オレについてだよー」
ふざけてる?
ひかりの目がそう伝えてきた。
「どういう…意味ですか?」
そのまま伝えるのは気が引けたので意味を問う。
部長はあははと笑い
「なんかオレさ…憑かれてるみたいなんだよね…」
はーっとため息をついた。
「つかれてる?それって…こっちですか?」
ひかりが手をおばけのようにぶらーんと揺らして確認する。
笑いながら部長はそうそうと肯定する。
「机で隠してるけどねー。オレ今スカート履いてるんだわー」
その発言にはぁ?となる。
意味が分からないと言うと部長が
「この頭の色もタオルも、スカートもオレの趣味じゃない。最近は私とか言ってるらしいから確実でしょ」
はーっとまたため息。
オレが会う前からずっと赤黒い髪をしているから彼の趣味だと思ってた。
元気な声。
立て付けの悪いドアを開けるといつもの席に部長が座っていた。
赤黒い髪の上にはタオルが巻いてある。
「こんにちは。部長、今日は何が議題ですか?」
土曜は心霊現象について話し合うようにしている。
明日香があまり現象自体に興味ないから土曜日にしているのもある。
「はい、こんにちはー。今日はねー。オレについてだよー」
ふざけてる?
ひかりの目がそう伝えてきた。
「どういう…意味ですか?」
そのまま伝えるのは気が引けたので意味を問う。
部長はあははと笑い
「なんかオレさ…憑かれてるみたいなんだよね…」
はーっとため息をついた。
「つかれてる?それって…こっちですか?」
ひかりが手をおばけのようにぶらーんと揺らして確認する。
笑いながら部長はそうそうと肯定する。
「机で隠してるけどねー。オレ今スカート履いてるんだわー」
その発言にはぁ?となる。
意味が分からないと言うと部長が
「この頭の色もタオルも、スカートもオレの趣味じゃない。最近は私とか言ってるらしいから確実でしょ」
はーっとまたため息。
オレが会う前からずっと赤黒い髪をしているから彼の趣味だと思ってた。