吸血鬼くんの話、
「ルーニャ。お前は何で俺にちょっかいを出す?」
ルーニャの肩を掴み無理矢理離す。
ルーニャにくっつかれても嬉しくない。
「そんなのー…明が大好きだからに決まってるよぉ!明ともっとお話ししたいしー、たっくさん触りたいもん!」
大好きだと言われても嬉しくない。
「お前が俺を好きでも、俺はお前が嫌いだ」
オレが突き放すようにはっきりと拒絶する。
でも、ルーニャは
「それがどうしたの?明がルーニャを嫌いでも、ルーニャが好きだったら問題ないよ!」
と言って、その場でくるりと回り、両手をあげて笑顔を見せた。
狂ってるように見えた。
「……ひかりはどこだよ」
ルーニャと話してるときりがない。
ただでさえ話が通じないのに話が長いのだから苛々する。
「ひかりなら、薬で眠ってるわ。まだ、元気よ……。それより…」
ルーニャは手を下ろし、満月をじっと見て
「そこのガキは、どうしてここにいるのかしら?」
冷酷な瞳を向けた。
満月はビクリと反応し、俺の後ろに隠れる。
「俺たちが育てている子供だ」
フォローするように、満月の頭に手を添える。
満月も俺の手も、微かに震えている。
「育てている…?なにそれ…!なんで?なんで私の子はダメで、ひかりの子はいいの?なんで!?」
ルーニャは激しく怒り、俺を責め立てた。
私の子、と言ったのは数年前にルーニャが拾ってきたのか奪ってきたのか分からないが、赤ん坊を差し出して
『ルーニャと明の子供だよぉ…。大切に育てよぉね♪』
と言ったことがあった。
寒気が走った。
ルーニャの肩を掴み無理矢理離す。
ルーニャにくっつかれても嬉しくない。
「そんなのー…明が大好きだからに決まってるよぉ!明ともっとお話ししたいしー、たっくさん触りたいもん!」
大好きだと言われても嬉しくない。
「お前が俺を好きでも、俺はお前が嫌いだ」
オレが突き放すようにはっきりと拒絶する。
でも、ルーニャは
「それがどうしたの?明がルーニャを嫌いでも、ルーニャが好きだったら問題ないよ!」
と言って、その場でくるりと回り、両手をあげて笑顔を見せた。
狂ってるように見えた。
「……ひかりはどこだよ」
ルーニャと話してるときりがない。
ただでさえ話が通じないのに話が長いのだから苛々する。
「ひかりなら、薬で眠ってるわ。まだ、元気よ……。それより…」
ルーニャは手を下ろし、満月をじっと見て
「そこのガキは、どうしてここにいるのかしら?」
冷酷な瞳を向けた。
満月はビクリと反応し、俺の後ろに隠れる。
「俺たちが育てている子供だ」
フォローするように、満月の頭に手を添える。
満月も俺の手も、微かに震えている。
「育てている…?なにそれ…!なんで?なんで私の子はダメで、ひかりの子はいいの?なんで!?」
ルーニャは激しく怒り、俺を責め立てた。
私の子、と言ったのは数年前にルーニャが拾ってきたのか奪ってきたのか分からないが、赤ん坊を差し出して
『ルーニャと明の子供だよぉ…。大切に育てよぉね♪』
と言ったことがあった。
寒気が走った。