年暮れの夜に






……それから私は


今日のお昼のことも、

それから
自分で考えたことも…



全部ぜんぶ、柊生に話した。




その間、柊生は


私を抱きしめて

たまに
溢れて止まらない涙を拭ってくれて

背中をトントンしてくれて

頭をヨシヨシ撫でてくれて


ただ、私の
ぐちゃぐちゃな話を

相槌を打ちながら聞いてくれた。






「ーーーーもう、ない…?」






優しい彼の声に

ゆっくりと頷く…………と。






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