年暮れの夜に
「………へ?」
予想外の返答に
出せたのは間抜けた声。
「だから…
だったら
縛り付ければいいだろ?」
「……だ、だって…!
そんなこと
するなんてできないよ……!
そんなの、私…最低じゃ……っ!」
「ふぅーん…
……じゃあ、
それで勝手に答え出して
一方的に別れるのは最低じゃねぇの?」
………' 最低 '
そうだ…私は……
柊生に
一番最低なことをしたんだ…
返す言葉もなくて
自分のしたことに
自己嫌悪して沈んでいると。
「……だ、か、ら、!
弥生はいい加減
自分の考えてることを
俺に言え!!!
勝手に自己完結すんなっての!」