年暮れの夜に





「………ごめ、…っ

…ごめん、なさ……っ!」



柊生の
私を抱きしめる腕に力がこもって

静かに「いいから」と
言葉の先を制止される。



……柊生………?




「俺さ、…

今回のことで
……ほんと痛感したんだ。


俺だよ…


………俺のセリフなんだ。」





ーーーーえっ……?





「俺はさ…

たぶん
………いや、絶対


これから先何があったって
……弥生を手放すなんてできない。




縛り付けるのは…

……俺の方なんだよ…」






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