年暮れの夜に





改めて痛感した。


ねぇ、柊生……
…私ね…?



……柊生が、大好き。




でも、
同時に怖くなった。

私はこれから…



きっと、
柊生を縛り付ける存在に

なっちゃうんじゃないか、って。




そう考えたら

いつの間にか
柊生の番号にかけてた。


『ーーー弥生?どした?
この時間に珍しいな?』



……そんな優しい彼の声に

最低な嘘を
ぶつけてたの……





……ごめん…

ごめんなさい、柊生……


最後だから…

絶対、
…最後にするから………



何も悪くない貴方を
攻め立てた私を

最後の嘘を


不器用な私の
最初で最後のワガママを…








ーーーーーーーーバンッ!!!







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