年暮れの夜に
「弥生?!
そこいろよ?!
動いたら…許さねぇからな?」
暗闇の中で
デスクの間を抜けて
こちらへ向かってくる
愛しい人の影。
………だけど…
「………だ、ダメだよ柊生…っ
こっち来ちゃダメ……!
ダメ、なんだから……っ!」
私は
ゆっくりと後退して
柊生から距離をとろうとする。
………けど。
「……俺、
動いたら許さねぇ、って…
……言ったよな?」
「………………っ!!!」
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