年暮れの夜に





「弥生?!

そこいろよ?!
動いたら…許さねぇからな?」




暗闇の中で

デスクの間を抜けて
こちらへ向かってくる

愛しい人の影。



………だけど…





「………だ、ダメだよ柊生…っ

こっち来ちゃダメ……!


ダメ、なんだから……っ!」




私は
ゆっくりと後退して

柊生から距離をとろうとする。


………けど。






「……俺、
動いたら許さねぇ、って…

……言ったよな?」




「………………っ!!!」







< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop