悪魔とあたし



「あいつどこ行った?」



「気分悪いからトイレに行くって…」



「そっか。ありがとな。」



…………………



優斗のこと信じたい…
考えちゃいけないのに悪い考えだけが頭に入ってくる…



「ッ……優斗……」



「……おい。……」



この声は紛れも無く愛しいあの人の声…
けど…藍海は振り返れなかった



「こ、来ないで!
どうせ別れ話するんでしょ?」



「…おい、落ち着け。」



「正直に言ってくれた方が陰でこそこそされるよりも楽だし。」



どうして…?
言いたかったのはこんなことじゃない



藍海は自分が嫌になって走り出した



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