悪魔とあたし



「藍海。」



そう名前を呼んだ優斗の声は怒ってるようではなく優しい声だった。
藍海はそれに気が付いてぴたっと止まった



「…ッ…ごめんなさい
…ごめんなさい…」



藍海は泣きながら謝って顔を手で覆ってその場にしゃがみ込んだ



「あたし…優斗のこと信じなきゃ駄目なのに、悪い考えばっかり頭に浮かんで…
ごめんなさい…あたしフラれても仕方ないよ。」



優斗はそう言って泣く藍海を後ろからふわっと抱きしめて笑い出した



「…ッ、何笑ってんの?」



「いや。藍海かわいいなーって思って。」



「……は?……」



「俺が浮気するとでも思ってんの?」



すこし怒ったような声に藍海は恐る恐る優斗の方に振り返った



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