悪魔とあたし



そう言って藍海が屋上から出ようとすると猛も一緒に着いて来た



「ちょっと!
着いて来ないでよ!」



「いちいちうっせぇなあ。
強がってんのバレバレー」



「…ッ…うるさい…わよ…」



藍海の目がたちまち潤んで来た



―ガチャッ…―



屋上が開いた瞬間藍海は猛に引っ張られて猛の胸にダイブした



「ブッ!ちょ、猛くん!?」



「藍…海…?」



「……え……?」



藍海は慌てて振り向くと優斗が立っていた



優斗は振り向いた藍海の潤んだ目を見て猛を睨みつけた



「テメェ…藍海に何した?」



「は?藍海にひどいことしたのはお前じゃねぇの?」




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