悪魔とあたし
「お前にそんな資格あんの?」
「…確かにそうだ。
けど今日だけはぜってぇ譲れねぇんだ」
―ドキッ…―
なんでなの…?
今日婚約会見なんでしょ…
なのに何であたしに構うのよ…
そう思いながらも優斗を見て胸の高まりが止まらない藍海はギュッと目をつぶった
「藍海…」
「分かったわ。
行けば解決するんだよね…?」
藍海は無理矢理笑顔を作った
「…あぁ…」
「猛くん。ありがとう。
行ってくるね!」
「頑張れよ。
お前素直じゃねぇし意地っ張りだからなー
後悔だけはすんなよ!」
「…なによ…
いいこと言う…じゃん…
ッ…ありが…とう…」