悪魔とあたし
泣き出す藍海を猛は笑って頭を撫でてくれた
今の俺にはヤキモチなんか妬く資格なんてねぇよな…
優斗は藍海と猛を見てぎゅっと拳を握った
「そいつに飽きたらいつでも俺んとこ来いよ♪」
「…バカ…」
「うっせー!
ほら、早く行けよ。」
藍海は背中を少し押されて最初は戸惑っていたがゆっくり優斗の元へ歩き出した
「じゃあ邪魔者は退散するかなー」
そう言ってゆっくり歩いている藍海に背を向けて猛は屋上を降りて行った
「藍海…」
「優斗…」
「頼む…俺を信じろ。」
「…………」
優斗の真剣な眼差しに藍海はコクンと頷いた