悪魔とあたし
Devil11
優斗はフッと笑った
…あ…優斗の笑った顔ってこんなにかっこよかったっけ?
久しぶりだもんね……
「藍海…おいで…?」
優斗が両手を広げた
「ばか…優斗なんか…
優斗なんか…大ッ嫌い…!
大ッ……嫌いなんだから…」
そう言って藍海は勢いよく優斗に抱き着いた
「ごめん…ごめんな…」
優斗は自分の胸で泣く藍海をギュッと抱きしめた…
そして藍海が泣き止むと頬の涙を指で拭ってくれ、そっと優しくキスした
軽く触れるだけのキスをすると藍海の手を握って学校を出た
「優斗…どこ行くの…」
「行けば分かる。」
「…そう…」