悪魔とあたし



二人はクスッと笑った



優斗…あなたのことは好きよ
けどあなた達のおかげで優斗よりも大切な存在を見つけることができた
ずっと…一番近くに居たのにね…
ようやくあたしも幸せになれるわ
ありがとう。
そして…ごめんなさい…



「猛…?」



「あ…?」



「今まで自分の気持ちに気付かなかった…
でも今やっと気付いたよ?」



「お前なー遅すぎだろ…?
何年間待ったと思ってんだ…」



…俺はずっとみなみが好きだった…
でもみなみは俺を友達以上恋人未満としか見てくれなかった
だから俺は他の女で想いを忘れようとした…
けど、忘れさせてくれるかもしれない女はあいつのことだけしか想ってなかった
その女は俺に忘れることじゃなく伝えることを教えてくれた。
藍海…ありがとう



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