悪魔とあたし
藍海は優斗の腕をさっと離れると服を選び始めた
優斗も仕方なく準備をし始めた
ちょうど準備が終わった頃優斗の携帯が鳴った
「はい。……あぁ分かった」
「だれから?」
「広田から。
もう下に居るって。
じゃあ…行くか…」
「…うん。」
二人はしっかりと手を握って広田の車に乗った
藍海は車の中で緊張しているのか一言も喋らなかった
「藍海…大丈夫か…?」
「だっ大丈夫だよー」
そう言う藍海の手は少し震えていた
「まずは母さんのとこに行くからそう緊張すんな?」
「え?…うん…?」