悪魔とあたし
「そうするうちに母さんの病状はどんどん悪化してある日病気が急変したんだ。
俺は父さんの所へ泣きながら病院へ来てくれと頼んだ。
けど…父さんは母さんより仕事を選んだ。」
「うん…」
藍海の目にはだんだん涙が溜まって来た
「母さんは最後に父さんへの手紙と俺に父さんは本当はいい人だから仲良くやってと俺に言い残して息を引き取った」
「その手紙渡した…の?」
「あいつの顔を見ると怒りが込み上げてきていつも渡せないんだ。
けど…いつかは渡さなきゃとは思ってる」
「うん…そうだね。」
「俺は母さんが死んでから一人暮らしをすることにした。
父さんから今でもお金が毎月俺の通帳に振り込まれるんだ。」