悪魔とあたし
「…そうだな。
やっぱり藍海に話してよかった。
今日は手紙渡せそうだ。」
「うん。優斗は一人じゃないからね」
「ありがとな。
母さん…俺にも大切な人ができたよ。
藍海は死んでも一生離さねぇから」
「優斗……
あたしもずっと優斗の側に居ます。」
二人は顔を見合わせて笑うと手を繋いで車へ戻った
「優斗…なんかスッキリした顔になったな。
よかったな。」
「あぁ。藍海のおかげだ。」
「えー?あたしは何もしてないよ?」
「そんなことねぇよ。
藍海が側に居てくれればそれだけで俺は救われるんだ」
「あたしもだよ。」
後の席でイチャつく二人をちらっと見て広田はため息をついた