悪魔とあたし



「…そうだな。
やっぱり藍海に話してよかった。
今日は手紙渡せそうだ。」



「うん。優斗は一人じゃないからね」



「ありがとな。
母さん…俺にも大切な人ができたよ。
藍海は死んでも一生離さねぇから」



「優斗……
あたしもずっと優斗の側に居ます。」



二人は顔を見合わせて笑うと手を繋いで車へ戻った



「優斗…なんかスッキリした顔になったな。
よかったな。」



「あぁ。藍海のおかげだ。」



「えー?あたしは何もしてないよ?」



「そんなことねぇよ。
藍海が側に居てくれればそれだけで俺は救われるんだ」



「あたしもだよ。」



後の席でイチャつく二人をちらっと見て広田はため息をついた



< 193 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop