悪魔とあたし
「…は?」
「なんか…ック…涙…グスッ…止まら…ない」
「なんだそりゃ…」
優斗は笑いながら藍海の頭を撫でてくれた
―コンコン…―
「社長…そろそろお時間です。」
「わかった。すぐ行く。
すまない…会議の時間が押しててね。
落ち着くまでここに居ていいからな。
今度は家で会おう。」
「あぁ。また連絡するよ
今日はありがとう。」
優斗の素直な言葉に父は少し笑うと部屋を後にした
「藍海…落ち着いたか?」
「うん…ありがとう…
あたしが大泣きしてごめんね。」
「別に。嬉しかったし。
ありがとな。
じゃあ…帰るか…?」
優斗が手を差し延べたので藍海は笑顔で優斗の手を取った