悪魔とあたし



優斗は風呂に入るなり爆笑していた



藍海の慌てぶりおもしれぇ
いつか絶対に入らせてやるから♪



…取り残された藍海は…



確かに今日は特別な日だけど…
でも優斗はテレビであんな嬉しいこと言ってくれたのにあたしは何もしてない…



藍海は少し考え込んだ。



―パチッ…―



「は?なんで電気が消えんだ?
停電か…?」



湯舟に浸かっていた優斗がそう呟くとガチャっと誰かが入って来る音がした



「え…?」



目を凝らして見てみるとバスタオルを巻いた藍海が立っていた



「きょ、今日だけだからね…!?」



「…マジかよ…
にしても…暗かったらいいんだ?
じゃあ今日じゃなくてもいつでも出来るな♪」



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