悪魔とあたし



隣りの紗恵は本物の神谷優斗がこの学校の制服を着ているので固まっていた



優斗は女子達をすり抜けて藍海の前を通り過ぎる時ウインクをして口パクで「待ってる」と言い残して消えてしまった



…待ってるってどこで?
もしかしたらあそこかな…



藍海は固まってる紗恵をおいて何も考えずに花園へ向かった



花園の一番奥には寝るには最適なベンチがあるのだ
これを知っている生徒はあまり居ない



「よっ!おはよ」



「おはよじゃないわよ!
学校中大騒ぎだよ?
女子は優斗捜しで授業どころじゃないし…」



「俺はここの学生なんだから来るのは当たり前だろー?」



「それはそうだね。」



「それに藍海に会いたかったし」



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