悪魔とあたし



「神谷くぅーん♪
もうすぐ出番だよお?
もー早くー」



「あ…あぁ。」



受話器からはモデルか女優かの甲高い声が聞こえた



「あー悪い。
仕事だからまた電話するな。
気をつけて帰れよ」



「…うん。ばいばい」



そう言って藍海はすぐに電話を切った



何…このもやもやした感じ…
相手はあたしよりはるかに綺麗でかわいい子だよ!
あたし何考えてんの?
これじゃまるで優斗に…



藍海は携帯をパタンと閉めるとスクールバックを持って学校を出た



--コツコツ…--



何か後ろの人やたら方向一緒じゃない?
…考えすぎだよね。



それからも後ろの人はずっと藍海の後ろから着いて来てさすがに藍海は不審に思い始めた



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