悪魔とあたし
「もう。朝から忙しい子ね
…って藍海待ちなさい!」
玄関の戸を半分ぐらい開けて藍海が止まっていた
「なに?早く!」
「早くじゃないでしょ!
あんたお弁当忘れてる!」
「あっ…お母さんお願い!
お弁当早く持って来て?」
「もー本間に世話の焼ける子ね」
母親から弁当をもらって勢い良く玄関を出て歩道に出るとぱしっと誰かに腕を掴まれた
「……キャッ!」
「おい。お前遅すぎ」
「優斗…何でここに?」
優斗がいつものゆるい着こなしで制服を着ていた
「また何かあるかもしれねぇから迎えに来てやったのに遅すぎ。
しかも……」