悪魔とあたし
「……ごめん……」
優斗が小さくそう呟いた後二人ともしばらく無言だった
「なんだ…」
「……は?」
「無理してたのはあたしなんかじゃなくて優斗の方じゃん…
気付かなくてごめんね
ばいばい。」
そう言って藍海は花園の出口まで走った
「藍海!待てよ!」
「…何?もう思わせぶりなことはやめてよ。」
「……さっきのことなら本当ごめん
頼むからそんな怒んなよ」
「…ッ…離して…」
優斗は藍海の涙を見て手をさっと離した
「…藍海…」
藍海は優斗の顔を見ずに走って行ってしまった
俺何やってんだ…
藍海にイライラをぶつけるなんて最低だ…