悪魔とあたし




「……ごめん……」



優斗が小さくそう呟いた後二人ともしばらく無言だった



「なんだ…」



「……は?」



「無理してたのはあたしなんかじゃなくて優斗の方じゃん…
気付かなくてごめんね
ばいばい。」



そう言って藍海は花園の出口まで走った



「藍海!待てよ!」



「…何?もう思わせぶりなことはやめてよ。」



「……さっきのことなら本当ごめん
頼むからそんな怒んなよ」



「…ッ…離して…」



優斗は藍海の涙を見て手をさっと離した



「…藍海…」



藍海は優斗の顔を見ずに走って行ってしまった



俺何やってんだ…
藍海にイライラをぶつけるなんて最低だ…



< 67 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop