悪魔とあたし



「よくねぇ。」



「でもこれ以上あの子を苦しめないでよ!!」



「早乙女…だっけ?
ありがと…な。」



「はははっ。
お礼言われるようなことしてないわよ。」



紗恵はふっと笑うと後ろを振り返って歩き出した。



次の日…



「いってきまーす…」



「あの子元気ないわね…?
どうしたのかしら。」



藍海は学校に行くには気が重かったが学校を休む訳にはいかないのでとぼとぼと歩いた



校門まで行くと…
遠くにいても分かる見慣れた姿があった



何でよりによって朝から門に優斗が居るのよ!!



心の中でそう悪態をつきながらも胸の鼓動だけは早くなっていた



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