悪魔とあたし



「あ…いみ…
お願いっ…帰って来て…」



母の慌てたような泣いている声に藍海は真っ青になった



「お…お母さん!
すぐ帰るから…ねっ?」



「…うん…」



電話を切ると呑気に顔を洗ってる優斗の元へ急いだ



「優斗ごめん!
家が…お母さんが危ないの!
だから帰るね!」



「…は…?」



優斗は意味が分からないという風に目を少し見開いた



「ごめんね、また連絡するね。」



「あっ…おい!
急ぐなら送る。」



「あっ…ありがとう」



広田さんがちょうど近くに居たらしくすぐに送ってもらった
車の中では優斗も藍海に何も聞かずただ黙って藍海が優斗の手を握ったのを握り返してくれた



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