悪魔とあたし
「まだあのこと怒ってるのか?」
「なに…その言い方は?
誰のせいで…誰のせいであたし達が苦しんだと思ってるの!?!?
今更顔なんか見たくないっ!」
藍海はほとんど叫ぶように言った
「実の父親にそんな言い方はないだろー?」
「あんたを父親なんて思ったこと一度もない!
どうして…どうしてまだあたし達を苦しめるの?」
「はぁ…確かにあの時は俺が悪かったよ。
けど俺も改心したんだよ」
「もうその言葉には騙されない
帰って!お願いだからもう現れないで!」
藍海の父親と名乗るその男は藍海の泣き叫ぶ所を見てため息をついた
「分かったよ。
じゃあお金くれたらもうここには来ねぇよ」