みずいろハート
「三星...」

男子は空を見上げた。まさか聞いてないとか?

「先生から何か聞いてませんか!?」

男子はしばらく黙ったままだったが、やがてあー、と言って私を見た。

「三星。そういえばそんな名前昨日聞いた」

「本当ですか!?」

「うん」

男子は少しだけ笑った。この人、背は高いけど悪い人ではないな。人は見た目じゃないな。

「石狩氷織(いしかりひおり)。よろしく」
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