みずいろハート
お母さんが素早く振り向いた。

「あなた!?何言ってるの!?」

「だって...雪音がここまで言ってるんだ。いいところなんだろ。それに公立だし」

私は心のなかでガッツポーズをした。これならお母さんも賛成せざるを得ない。お母さんはため息をついた。

「...仕方ないわねぇ」

「やった!ありがとう!」

私は喜びに満ち溢れた。東京で一人暮らし。なんていい響きだろう。

「ただ、一人暮らしは許しません」
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