孤独女と王子様
翌日は私が前から行きたいと思っていた桜の名所に剛さんが車で連れて行ってくれた。
満開の桜を下から見上げていると、シャッター音がした。
…剛さんがカメラで私を撮影していた。
「剛さんって、カメラも趣味なの?」
『いや、これは昨日スラジェ行く前に買ったばっかりのやつだよ』
そう言うと剛さんは、今撮影した私の写真をプレビューした。
『桜と由依ちゃんとのコラボは絶対綺麗だろうと確信していたから、それを記録に残さなきゃ勿体ないと思って買ったんだ、このカメラ』
"ほら"と、プレビュー画面を見せる剛さん。
『やっぱり、綺麗』
剛さんは満足そうに微笑んだ。
私は、自分では分からない。
『今度は、そこに立って、カメラのレンズを見てもらえる?』
まるで、モデルにされている気分。
何回、何十回とシャッター音がする。
「私なんか撮ったって何の価値もないのに」
満開の桜を下から見上げていると、シャッター音がした。
…剛さんがカメラで私を撮影していた。
「剛さんって、カメラも趣味なの?」
『いや、これは昨日スラジェ行く前に買ったばっかりのやつだよ』
そう言うと剛さんは、今撮影した私の写真をプレビューした。
『桜と由依ちゃんとのコラボは絶対綺麗だろうと確信していたから、それを記録に残さなきゃ勿体ないと思って買ったんだ、このカメラ』
"ほら"と、プレビュー画面を見せる剛さん。
『やっぱり、綺麗』
剛さんは満足そうに微笑んだ。
私は、自分では分からない。
『今度は、そこに立って、カメラのレンズを見てもらえる?』
まるで、モデルにされている気分。
何回、何十回とシャッター音がする。
「私なんか撮ったって何の価値もないのに」