孤独女と王子様
★僕の存在意義~side GOU~
珍しく、水曜日に仕事となってしまった由依ちゃん。
相変わらず年末年始を除いては毎週のように会っていたから、会えない今日はものすごく寂しかった。
どこに行っているのだろう。
普段、仕事の話はほとんどしないので、由依ちゃんが本部に異動して間もなく1年になるけど全く僕には分からなかった。
店にいるはずもないのに、暇をもて余していた僕は、わかば堂書店本店に出向いていた。
午後3時。
入口付近ではお客さんを呼び込む声がする。
龍成社で創刊した雑誌【B-Femme(ビーファム)】のデモ販売をしているようだ。
イベント、ではないけど、このために由依ちゃんは出勤になったのかな?
でも見渡しても、由依ちゃんの姿はない。
すると背後から、
『あの、誰かをお探しですか?』
と、声を掛けられたので振り返ると、緑のエプロンをした白髪の男性。
相変わらず年末年始を除いては毎週のように会っていたから、会えない今日はものすごく寂しかった。
どこに行っているのだろう。
普段、仕事の話はほとんどしないので、由依ちゃんが本部に異動して間もなく1年になるけど全く僕には分からなかった。
店にいるはずもないのに、暇をもて余していた僕は、わかば堂書店本店に出向いていた。
午後3時。
入口付近ではお客さんを呼び込む声がする。
龍成社で創刊した雑誌【B-Femme(ビーファム)】のデモ販売をしているようだ。
イベント、ではないけど、このために由依ちゃんは出勤になったのかな?
でも見渡しても、由依ちゃんの姿はない。
すると背後から、
『あの、誰かをお探しですか?』
と、声を掛けられたので振り返ると、緑のエプロンをした白髪の男性。